躾教室その4

常にわくわくさせる存在になる
室内飼いなどでいつも自由にさせていると,人間の働きかけに対して飽きてしまっていることがあります。トレーニングのためには,飼い主に対して適度な飢餓状態を作っておいた方が効果的です。ただし,自立性の高い犬の場合には,あまりに生活を離してしまうとコミュニケーションが取りにくくなってしまいます。(ワタシの場合依存度が高いですけどぉほどほどの退屈とほどほどの一体感とのバランスを考え,飼い主の動向に常に注目するように仕向けて下さい。
 また,毎日一緒に生活していると,どうしても犬への接し方がパターン化してきます。次第に「上着を着たから散歩だな」とか「そろそろご飯の時間だ」とか,飼い主の行動が読まれてしまうようになります。こうなると,いつ嬉しいことがあるのかがあらかじめ分かってしまい,生活の中でワクワクすることが少なくなってきます。たまにはとんでもない時間に散歩に連れ出してやったり,食事を小分けして何度も与えてやったり,犬の予想を覆すようなことをしてみて下さい。訓練のパターンも一定にせず,ご褒美がいつもらえるのかも予想できないようにします。
 遊んでもらえる気になっている時やご褒美が出るだろうと思っている時にはそっけなくはずされる。かと思うと,予想もしない時に思わぬボーナスが出る。そうすると,犬は飼い主に対して「次はいつ何をしてくれるのだろう」と常にわくわくしながら注目するようになります。常に予想を外す,ということは犬との知的ゲームのようなものです。犬に負けないように頭を働かせてみて下さい。さらに,おとなになっても常に新しいことを教え,新しい遊びを考えて,知的な刺激を与え続けて下さい。