きんとき庵の味

旦那と奥方は毎月一回ワタシを置いて「きんとき庵」http://www.kintoki-an.com/に行く。もう2年ほどの恒例行事。大体、どんなお店でも一通りそこの名物を食べれば後は思い出したときにひょっこりと、というのが普通だけど、このお店だけは真面目に通っている。
もちろん安くて美味しいというのが必須だけど、それ以上に引きつけるのが、届きそうで絶対届かないプロの味というモノがある。希少な素材、高価な食材を使って、これでもか!って金箔まで振りかけてン万円とられてもちっとも感動しない。普通に買える食材にちょっと知恵をしぼって、でも、奇をてらうのではなく、基本技をしっかり使ってサッサと出してくるところに「専門家」のすごさがある。無謀にも素人がそれに挑戦しようとして失敗し、また、盗みに行くのが続いてるってワケ。もちろん、人当たりの良さ、というのも大事なこと。もう、10年以上やっているのにちっとも商売ずれしたところがない?(感じさせない大技かな)。
仕事の関係でココの部分はすぐ嗅ぎ分けられるのだけど、それを気付かせないのも美味しさの秘密かもしれない。ってわけで、今年も12回通ってしまうことになりそう。
先日のお料理

  • 湯葉豆腐・大徳寺納豆乗せ
  • 平目・締め鯖・ひめこ鯛昆布締めのお造り
  • 甘鯛の蕪蒸し
  • 鰤・墨烏賊の黄味焼・蓮根の海老しんじょう挟み揚げ・薊根・銀杏・クワイ煎餅の吹寄せ
  • 合鴨・大根・京揚げ・壬生菜のたいたん
  • 埋み玉子豆腐
  • 茶寒天あんみつ