加隈先生の話 その3 

正しいルールを愛犬に学ばせましょう
「お座り、伏せ、待て。ちゃんと指示に従うのに……」。ワンちゃんの問題行動に関する相談過程でよくあるそうです。先生曰く「でも、それ、ゴハンが目の前になくてもできますか?」「食べ物を見ると、指示を出す前にお座りしてしまうコが多いんです。それを見て飼い主さんは、“あらぁ。うちのコはお利口”と喜ぶようです。でも犬からしてみれば、“座ったんだから、早くおいしいモノを出せ”と、逆に飼い主さんに要求を出しているんですよ」。
犬が欲求を満たすために、人間を動かしていることもあるってこと! 主従関係が逆転してしまっています。飼い主がリーダーシップを示すために、人間座るベッドやソファの上にワンちゃんを乗せないほうがいいのかもしれません。
上がろうとする寸前に「お座り」、おもちゃをあげる直前にも「お座り」など、飼い主の要求に従わせてから犬の欲求を満たしてあげるなど、日々のちょっとした工夫で、愛犬は飼い主をリーダーだと認めるようになるでしょう。たぶん・・・。