MRSA、ヒトからペットへ感染例も

ヒトと動物の感染症に関する国際会議が先月末米ジョージア州で開かれた。動物からヒトに伝染したHIVエイズウイルス)やH5N1型鳥インフルエンザの対策が重要課題になる中で、ペンシルベニア大学は人間からペットへの感染症の広がりを報告した。
AP通信によると、同大獣医学部は、過去3年の間に38匹のペットが、院内感染で知られるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌MRSA)に感染していたことを確認した。うち6匹は学部内で感染したとみられるが、他のケースはそこに運ばれる以前に飼い主からか、他の動物病院で感染したとみられるという。
内訳はイヌが26匹、8匹のネコ、オウム3匹、ウサギ1匹。ペットにキスしたり、顔をなめられたりしたことが感染につながったのではないかという。MRSA抗生物質が効きにくいが、ペットはすべて回復したという。同大はこうした結果を受け、25組のペットと飼い主を継続観察して人間と動物の感染症の関係を調べている。 (2006/3/28)(asahi.com記事より)

院内感染、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌が、入院中に体力が弱っているところで、感染するということで、たびたびニュースになりますけど、人だけの感染かだけではなく、なんと人からペットに感染していたことが発表されました。犬が一番多かったのですが、同じ家で同居している限り、感染は避けられないでしょう。
人間の場合、MRSAは重病になると抗生物質が効かないので弱った身体に追い打ちをかけてしまい死に至ってしまうのですが、ペットの場合すべて回復しているそうです。
犬の自然治癒力のすごさはこんな感染症にも対応できるみたいですね。