米国のペット旅行

愛犬と旅行したいけど、宿泊や遊ぶ場所がないというのは米国も同様らしい。
米旅行業界で最近、ペット連れの旅行者向けに、新たな企画が次々と登場している。ペット用の食事とベッドを用意するホテルや、犬と一緒に楽しめる山歩きなど、多様なアイデアが注目される。
Nカロライナの旅行社は最近、顧客からの要望にこたえて始めたのが、「犬とフランスを歩く」ツアー。4つのコースがあり、屈強な猟犬タイプにはアルプスの山に挑戦する企画も用意されている。
業界団体の統計によると、過去3年間にペット同伴で80キロ以上の旅をした米国人は、2900万人以上。このうち80%近くが犬、約15%が猫と一緒に旅行した。少数派としては、小鳥やフェレット、うさぎ、魚などとの旅を楽しんだ旅行者もいた。
当地の高級ホテル、チャールストン・プレース・ホテルでは、ペット用に特別な食事やおやつ、世話係などを用意。一泊350ドル(約3万9000円)で、豪華な専用ベッドを使うこともできる。部屋には「VIP(重要ペット)在室」の札が掲げられる。ホテル近くの旅行社では、ペット同伴の市内散策ツアーを受け付けている。
米東部一帯で飼い主と犬のためのハイキングツアーを提供しているところもある。山歩きのほか、ビーチや名所などを訪れるプランや、キャンプ場で一泊するプランもある。「どんな犬でも登山犬になれる。脚の短いミニチュアダックスフンドだって、立派にハイキングが楽しめます」と強調する。
一方西海岸では、ユーロペッズ旅行社が、犬同伴でカリフォルニア州のワイン産地を散策するコースを提供している。同社の社長は「ワイン醸造所へ犬を連れて行くことなど、10年前には考えられなかった。インターネットの普及で飼い主同士の情報交換が活発になったため、各業界がその声に対応するようになったのではないか」と話している。(CNN記事より)