盲導犬はペット犬より1歳以上長生き

ワタシんちでは盲導犬はストレスで短命というのが通説になっている。
全国盲導犬施設連合会が盲導犬の平均寿命について初の全国調査をしたところ、「約13歳で、ペットより長生き」という結果が出た。盲導犬は忠実に働く姿から「ストレスのために短命」と誤解されがちで、使用をためらう視覚障害者もいるという。同会は「短命、かわいそうという俗説をなくし、健康管理が行き届いている真の姿を知ってほしい」としている。
調査は、加盟する全国8カ所の盲導犬訓練施設を対象に実施。育成した盲導犬のうち、1975年3月〜今年4月に死んだ盲導犬413頭の平均寿命を算出したところ、12歳12カ月(11カ月以上12カ月未満)だった。死んだ年齢は15歳が70頭と最も多く、次いで14歳の68頭。最高齢は17歳で5頭いた。
一方、飼い犬は東京農工大大学院の林谷秀樹助教授(獣医学専攻)らが02年8月〜03年7月に死んだ3239頭を調べたところ、平均寿命は11.9歳で、盲導犬の方が1歳ほど長生きだった。
盲導犬は、訓練後に2歳から働き始め、約10年の活動後、リタイアしボランティア宅などで過ごすのが一般的。同会は“長命”の理由として、「ワクチン接種やフィラリア予防の投薬がようやく普及してきたペット犬に比べ、盲導犬は仕事の性質上、常に清潔や体調などの健康管理が行き届いているからでは」と分析している。
盲導犬訓練施設年次報告書」によると、今年3月末の国内の実働盲導犬数は952頭。(毎日新聞記事より)