ジュネーブの新法令「全ての犬に口輪を……」

ジュネーブ/ロイター] 幼児がピット・ブルに襲われて大けがを負う事件が今週発生したため、ジュネーブで新たに「公園など公共の場所では飼い犬に口輪をはめなければならない」との法令が議会で承認されたが、フランスの映画スター、ブリジット・バルドーさんはこの決定に強い憤りを感じると金曜日に発表した。
バルドーさんは『トリビューン・ド・ジュネーブ』紙に対し、「ヨークシャーテリアや小型の犬が、人々の脅威となるとは思えません」と語った。動物愛護運動家でもあるバルドーさんはさらに、「全ての責任は飼い主にあるのです。犬には何の責任もありません」と主張している。
月曜日に政府が決定したこの法令について、市民からはブルドッグやピット・ブルなどの犬種だけにすべきだとの声が上がっている。また新聞記事を読んだ読者の一人は、「電車やバスなど公共の乗り物の中で携帯電話を持ち出し、大きな声で話している人にこそ口輪をはめるべきだ」と意見を述べている。
ピット・ブルに襲われた幼児は5回の手術を受けたが、現在もまだ入院している。また、チューリッヒ近郊でトルコ人の少年が犬に襲われて死亡する事件が昨年発生している。