花王の研究・後編

■【研究の成果】
1.家族として親密な関係だが、適切とはいえない接し方をしている
90%が「愛犬を家族の一員」と考え、41%が「一緒の布団で寝る」、30%が「自分の生活の愚痴を聞いてもらう」といったように、飼い主と愛犬は親密な接し方をしていました。
しかし一方で、43%が「愛犬の家庭内順位が家族の誰かより上位」、52%が「おやつをよく与える」、32%が「人の食べ物を欲しがるとついつい与えてしまう」といったように、本来の飼育方法からみて適切とはいえない接し方をしていることが明らかになりました。
2.愛犬に対する気持ちや接し方で、飼い主は4タイプに分かれ、約半数は溺愛型
従来の飼育スタイルである「しっかり育児」タイプは37%、「ペットはペット」タイプは19%に対し、愛犬との親密度が特に高い飼育スタイルの飼い主は「ついついご褒美」タイプが30%、「べったり依存」タイプが14%と、約半数であることが明らかになりました。
飼い主のタイプ 特徴
・「ついついご褒美」 : 愛犬に好かれたいから、おやつをついつい与えてしまう
・「べったり依存」 : 愛犬を人間であるかのように接し、恋人関係のように依存しあう
・「しっかり育児」 : 愛犬のしつけは飼い主責任で、しっかりしつけ育てる良き母親
・「ペットはペット」 : 愛犬は可愛いが、あくまでペットとの関係に境界線を持つ
3.親密度が特に高い飼い主は、適切とはいえない接し方が多く、愛犬が太りやすい
愛犬との親密度が特に高い飼い主である「ついついご褒美」や「べったり依存」タイプは、「入浴や就寝も一緒」の割合も高いが、「愛犬の家庭内順位が家族の誰かより上位」・「必要以上におやつを与える」・「人の食事を与える」の割合が高く、適切とはいえない接し方が多いことが明らかになりました。
 た、このタイプの飼い主は、「しっかり育児」や「ペットはペット」タイプの飼い主に比べ、『愛犬が太っている』と判断している方が約2倍おり、食事の与え方に問題があることが推測されました。やばい!